あなたにとって、ムラマツとは?

ムラマツは私にとって夢のような存在です。というのも、私が9歳の少年ですでにフルートを吹いていた頃、父が尊敬の念を込めて「ムラマツ」の名前を口にしたことがあったのです。スイスのラジオ放送で、ジェームズ・ゴールウェイ氏がムラマツを演奏しているのを、ちょうど聴いたところだったのです。ゴールウェイ氏は当時の私の憧れでしたので、ムラマツを吹くという私の夢が生まれたのです。その後、12歳の時にヴォルフガング・シュルツ氏が私の師匠になり、彼もまたムラマツを吹いていたのです。私は「お金を稼ぐことができたら、すぐに金のムラマツを買って演奏するぞ!」と心に決めたのです。そして、1999年にウィーン国立歌劇場の一員となった後、すぐにそれを実行したのでした。